上智大学 理工学部 機能創造理工学科 谷貝研究室
水素と超電導で未来を拓く
進行する地球温暖化を食い止めるために、「水素エネルギー利用」が注目されています。我々は、何もしなければ捨てている自然エネルギーを使って水素を作り、効率よく貯蔵する技術の進展を受けて、貯蔵方法ひとつである「液体水素」を高効率の「超電導電力機器」と組み合わせ、もしもの場合でも安定した電力供給を実現するシステムの構築を目指して研究を行っています。
2021年度、公益財団法人 JKA (競輪・オートレースの補助事業)から研究助成が採択されました。
採択課題:液体水素供給網の高度利用と低炭素電力システムを実現する大容量超電導電力貯蔵装置の研究開発
NEWS!
・令和4年度 低温工学超電導学会 論文賞を受賞しました!
・上智大学のHPに受賞・成果として掲載されました
財団等助成金採択情報 | ニュース | 上智大学 Sophia University
・上智大学のHPに「お知らせ」として掲載されました!
理工学部機能創造理工学科の谷貝 剛 教授が
「IAEオープンイノベーションフォーラム」で研究発表を行います」
・JKA補助事業
「液体水素供給網の高度利用と低炭素電力システムを実現する大容量超電導電力貯蔵装置の開発研究」が無事2022年3月で成功裏に終了しました!
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概要
研究室の沿革
上智大学 理工学部 機能創造理工学科 谷貝研は、2010年に谷貝剛(ヤガイ ツヨシ)が前任校である東北大学から理工学部 機能創造理工学科 准教授として赴任した事で始まった研究室です。
2018年より同教授として、教育・研究活動に従事しています
2003年3月: 東北大学 大学院工学研究科 電気・通信工学専攻 博士後期課程 修了 博士(工学)
2003年4月:同 助手
2007年4月:同 助教
2007年10月:MIT客員研究員
2010年4月:上智大学 理工学部 機能創造理工学科 准教授
2018年4月:同教授
2021年4月 核融合科学研究所 客員教授 兼務
研究室構成
2022年度
(NEW!)9月入学の英語コース学生2名を受け入れました!
(NEW!)2021年度、博士号取得学生を輩出しました!
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博士3年:1名(社会人ドクター)
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修士2年:0名
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修士1年:4名
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学部4年:3名
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(NEW!)英語コースB4:2名
主な研究テーマ
MGB2を用いた電力貯蔵マグネットの開発
MgB2(二ホウ化マグネシウム)は、39K (約-234℃)で超電導転移する物質で、大気圧での水素の沸点約20Kで冷却する事で、液体水素冷却超電導機器への応用が期待されています。
不安定な再生可能エネルギー発電電力の安定化に大きな期待が寄せられています
高温超電導線材の機械歪特性
大きなエネルギーの貯蔵:
その代償として超伝導体が大きな電磁力に晒されます。
その電磁力を提言する構造が可能かどうか?
運転の前後でかかる「歪み」を計算し、設計に活かしています
核融合マグネット用導体・線材開発
究極のエネルギー源といわれる核融合。その基盤技術として超電導マグネットは欠かせないものです。
当研究室では、さらに大型化するマグネットに用いる大型導体の特性評価や、さらに高性能な超電導線材開発(*1)を行っています。
(*1)物質材料研究開発機構との共同研究
NMR用超電導接合技術開発
超伝導特性が最も生かされる応用としてあげられる強磁場マグネット。
タンパク質の構造解析にも強磁場が必要です。
異なる材料同士を「超電導体」として接続する技術が重要な研究テーマです。
理化学研究所との共同研究を実施しています
「超電導技術でクリーンかつ持続可能な社会構築を目指して」